清水の舞台 飛び降りたらどうなった?
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京都観光のハイライトの一つが、東山に建つ、清水寺でしょう。
平安京に都が移るより以前から、建っていた法相宗の寺ですから、京都
でも、広隆寺、鞍馬寺とならんで、最古の部類に入ります。
現在では、北法相宗の大本山で、浄土真宗ではお参りしない寺ですから、
もっぱら、桜の撮影のためだけに、立ち寄りました。
ソメイヨシノ系とヤマザクラ系、それぞれに開花時期がずれますので、
わりと長い期間にわたって花見が、楽しめるスポットになっています。
東山通のバス停「清水道」から、その名もずばり清水道を登る道もあり、
国道1号線である五条通の交差点、そこから延びる「五条坂」を登る道も
ありますが、最古の参道は北方の、八坂の塔から産寧坂(三年坂)を南下
するルートです。
さて、清水といえば、清水の舞台が有名です。高さ13メートル、ビル
の3~4階分ですから、ここから落ちたら助からないのでは?と思います。
そこで、一大決心をするときに、「清水の舞台から飛び降りる覚悟で」
などと言ったり致しますが、実は、1694年~1864年の170年間
で、234件の飛び降りがあり、生存率85.4パーセントだったという
史料が残っています。
明治5年に、政府が禁止令を出したので、その後は、数は減ったそうで
すが、中に、こんな人もあったと新聞に出ていたそうです。
人生に絶望した某県の25歳の男性が、「同じ死ぬなら、有名な清水
さんで」と舞台から投身した。ところが、桜の木にひっかかり、万に1つ
の命をひろった。
「命が助かったのは、何かの因縁。今度は死んだつもりで、頑張ります」
男は改めて、本尊に誓って去って行った・・・・のだそうです。
行く先も分からぬまま、真っ暗な後生に自ら飛び込む愚かさを、仏教を
説かれたお釈迦さまは戒めておられます。
そして、苦しくとも生きねばならない崇高な目的がある、人として生ま
れて来なければ絶対に果たせぬ大事業のあることを、教えていかれました。
清水の舞台から飛び降りるほどの気持ちがあるなら、その覚悟で、人生
究極の目的に向かって、進ませていただきましょう。
この記事へのコメント
まじですか!!!85%のひとがたすかってるなんてええ!!
もうすぐ修学旅行なんです!!
ぜひぜひ
みてきます
でも、ほんとに飛び降りないでね。
だって、15%の人は、亡くなっているんだから。
あくまで、見るだけに・・・。