哲学の道~賀茂の河原
2009/04/07 11:06:08
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京都東山に、足利八代将軍・義政が建てた銀閣寺があり、そこから
南へ、南禅寺に至るまでの、琵琶湖疏水の分線に沿ったの道を、
「思索の小径」のちに「哲学の道」といわれるようになりました。
その名は、有名な哲学者・西田幾多郎氏が、この道を歩きながら思索
にふけったということに由来しています。
道の途中、東山に少し入ったところにある、庭園の美しい法然院
には、西田幾多郎が詠んだといわれる
「人は人 吾は吾なり とにかくに
吾行く道を 吾は行くなり」
の歌を刻んだ石碑があります。
さて、この琵琶湖疏水が、やがて賀茂川に流れ込みます。
三条から四条にかけての、にぎやかな「鴨川」とは違い、高野川との
合流点である賀茂大橋以北の「賀茂川」は、市民憩いの場となっています。
親鸞聖人は、常に
「親鸞、閉眼せば、賀茂河に入れて、魚に与うべし」
とおっしゃっておられました。
死んだあとの、セミの抜け殻のような肉体の後始末(葬式・法事)に
力を入れるよりも、魂の解決をこの世で果たすことを、急ぎなさい、と
教えていかれました。
住蓮、安楽が殉教した六条河原も、この流れの南になります。
さまざまな歴史を思わずにおれない、賀茂の流れです。
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