不忍池 ボートから見る桜もまた楽し!
2009/04/16 11:04:15
↑<上の写真をクリックすると、大きな写真になります>↑
────────────────────────────
上野公園は、桜の名所ですが、中でも人気の不忍池では、この
時期、ボートに乗って、水上から眺める桜の美しさはまた格別です。
男女のカップルや、親子で、ゆらゆらとゆられ、春風に吹かれなが
らのひと時は、俗世のいやなことも忘れさせてくれます。
ここは人工の池ではなく、かつて東京湾の入り江の一つだった
所が、海岸線が後退したために、周りが陸地になり、この部分が
池となって、残ったのでした。
さて、そんな中を、東京では、地下鉄工事が進み、銀座線に始
まり、丸の内線、日比谷線、千代田線、半蔵門線など、次々と開業
しましたが、実はもと海だったところや、川の下やら、いろんな
水路の間を抜けて工事が進んだのでした。
そのため、この不忍池近くを、地下鉄千代田線が通るため工事が
行われていたとき、土砂崩れが発生し、なんと不忍池から、地下鉄
工事のトンネルに約3万トンの水が流れ込んだことがありました。
昭和42年のことです。
便利な生活のかげには、大変な難工事や、涙ぐましい努力の蓄積が
あるのですね。
私もしばらく、この池の近く、その名もズバリ、「池の端」という
ところに住み、千代田線の根津駅を利用していましたが、そういう
事故があったことは知りませんでした。
中国のことわざに、「水を飲むとき、その井戸を掘った人の苦労を
思い出せ」といわれます。
地下鉄で通るとき、工事をした方々の苦労をしのぶことにしたい
と思います。
PR
この記事へのトラックバック
この記事のトラックバックURL